クスコの昼食

 クスコ周辺で最も有名なサクサイワマンの遺跡を素通りして、昼食の為に一旦クスコに戻った。再びすり鉢の中に降りて行くのだが、斜面に建てられた家々の住民は、平気で走っている車に石等をぶつけてくることもあるそうだ。

葛篭折りの坂道の所々で子供達がサッカーをやっていた。日本では山の手は金持ちの住む所だが、クスコを一望できるここは貧しい人々が暮らしている。交通手段が変われば、価値感も変わるのだろうか?

 クスコには8人の日本人が住んでいるそうで、結束は堅いという話を聞いた。篠田氏と奥様で2人。これから行くレストランは、他の日本人の夫妻がやっているところ。

石畳の坂道で降ろされると、クスコにしては洒落た店に案内された。

 洒落たといっても日本では目立たない小さな洋食屋といった感じ。日本人らしきモンゴリアン系の男性が2人食事をしていたが、顔は日焼けで真っ黒だった。

 現地の人々の食欲に合わせたのかもしれないが、とにかく食べきれなくて、申し訳ないと言いながらも皆かなり残してしまった。

 印象に残っているのは、様々な種類のジャガ芋を食べさせてもらったこと。アンデスには4千種類ものジャガ芋があるという。ほんの一部を経験しただけだが、それでも味も感触も今まで知っている日本のものとは異なっていた。

 高山病が恐いのでビールは控えることにした。私はコーヒーにしたが、既にマテ茶の虜になっている人もいる。コカ茶は現地ではマテ茶と呼ばれている。

 子供の物売りが、我々観光客を見つけて、店の外から「買ってくれ」と盛んにジェスチャーしている。おい!学校に行く時間帯だろう!と思ったら、本日は日曜日であった。

 腹一杯で「生まれそう」などと言いながらレストランを出る。そうそう、トイレは裏口を出て外の共同トイレを使った。一つしかないので、皆が順番に行くと結構時間が掛かった。レストランの裏は、一瞬にして新宿の飲み屋街の裏手にワープしたかと錯覚するような、何処にでもありそうな光景だった。


●続き●

●ホームへ●